研究課題/領域番号 |
12573005
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
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研究分担者 |
安藤 雅孝 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (80027292)
井口 正人 京都大学, 防災研究所, 助教授 (60144391)
澁谷 拓郎 京都大学, 防災研究所, 助手 (70187417)
佐竹 健治 産業技術総合研究所, 地質調査所, 主任研究官
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キーワード | ラバウル・カルデラ / 火山、地震、速度構造 / New Ireland / New Britain / Weitin fault / Radiated Energy / Earthquake Sources / Earthquake Moment |
研究概要 |
11月4日から8日、ラバウル火山観測所(RVO)のスタッフと火山構造の研究について話し合うためラバウルを訪問した。ここで我々はRVOの震源決定システムを改良するため、新しい三成分速度モデルを用いたソフトウエアの作成に携わった。カルデラの速度構造の研究には正確な震源を知ることが必要になるからである。また、火山性地震を記録する新たな観測点についても検討した。 また、我々はオーストラリアの研究者たちとキャンベラで会い、RELACSの実験の際にオーストラリア国立大学とオーストラリア地質調査機構がラバウルで集めた地震のデータについて検討した。RELACSはラバウル・カルデラの三成分速度構造を調査するために行われた爆発実験である。 3月22日から25日、我々は観測点の最終的な準備のために再度ラバウルを訪れた。火山活動に関係するのはラバウルの北にある活断層で、これは2000年11月に大地震(M8.0)を引き起こしている。我々はニューアイルランド島に表れたウエイティン断層を調査し、地震によるずれの長さを測った。我々はこの地震について、ラバウル・カルデラおよび周辺の火山性地震との関連を詳細に研究する予定である。 研究は三宅島と神津島の活動によって部分的に遅れを来した。ここはラバウルに似た、海と火山のある地域なので、我々は数台の強震計を神津島に設置し、2000年6月から9月にかけて起きた強い群発地震の記録を収集した。このデータは、三宅島の火山性地震の発生過程を調べるために、インベージョンでモメント・テンサーを決めるのに使った。このモメント・テンサーのisotropic componentsが大きいことは、地震の発生過程で相当の物質量の変化があったことを示している。
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