研究課題/領域番号 |
12574012
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
金田 博彰 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (10092181)
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研究分担者 |
正路 徹也 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (40011093)
高木 秀雄 早稲田大学, 教育学部, 教授
小林 祥一 倉敷芸術科学大学, 産業科学技術学部, 教授
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キーワード | 蘭州 / 塊状硫化物型鉱床 / 長覇鉱山 / 白銀鉱山 / 礼県鉱山 / 正マグマ成型 / 金川Cr-Ni鉱床 / 晶鉄山Fe-Ni-Cr鉱床 |
研究概要 |
平成12年度は、中国南京(Nanjin)地域、江蘇省(Jiangsu Province)、安徽省(Anhui Province)、江西省(Jianxi Province)の地質・鉱床調査を試みた。南京付近では、地球環境変遷を推察すための基礎データ入手のために岩石試料を採取を目的として、デボン紀〜石炭紀〜二畳紀の炭酸塩岩を主として調査した。安徽省においては、銅陵(Tongling)斑岩型鉱床を調査し、江蘇省においては、徳銅(Dexing)鉱床、銀山(Yinshan)鉱床、永平(Yongpin)鉱床、東郷(Dongxiang)鉱床を調査・研究した。徳銅鉱床は、黄鉄鉱を主要鉱物とする斑岩型銅鉱床、銀山鉱床は、銅、鉛、亜鉛を産出する鉱脈型鉱床、永平鉱床は、斑岩型鉱床である。平成14年8月には、蘭州〜敦煌間の地質・資源調査を行った。 14年度調査は、中国南京大学教授・顧教授をカウンターパートとして試みられた。蘭州近傍には、長覇鉱山、礼尖溝鉱山、礼県鉱山、白銀鉱床など多くの各種鉱床が分布し、それらの調査・研究を行った。この地域の鉱床は世界を代表する塊状硫化物型鉱床で、鉛-亜鉛のほか、銅、銀を産出する。蘭州〜敦厚間の中位に分布する、正マグマ成型の金川Cr-Ni鉱床、晶鉄山Fe-Ni-Cr鉱床、樺樹溝Ni-Cu鉱床の調査・研究も試みた。現在、中国全土の鉱床の分布状態から、中国の鉱物資源の分布特性解明を行っている。
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