研究分担者 |
諏訪 浩 京都大学, 防災研究所, 助教授 (00093253)
中川 一 京都大学, 防災研究所, 助教授 (80144393)
山下 隆男 京都大学, 防災研究所, 助教授 (30111983)
江頭 進治 立命館大学, 理工学部, 教授 (00027286)
藤田 正治 京都大学, 農学研究科, 助教授 (60181369)
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研究概要 |
(1)セマラン水系を対象とした総合的土砂管理のための調査: 吉岡は,11月にバンドン工科大学,水資源研究所および海事漁業省を訪問し,インドネシアの海岸管理の現状を調査した。2月から3月にかけてNiningおよびAgusを招聘,インドネシアの海岸環境管理における総合的土砂管理について山下・吉岡と議論した。インドネシアでは政権交代後,海岸管理者が公共事業省から海事漁業省に代わって,これまでに蓄積されたノウハウやデータが有効に利用できない問題が生じており,本研究ではこの問題点の解決を優先することが必要であるとの合意を得たので,来年度の研究課題として,ジャワ島の沿岸漂砂系データベースをまとめることを決めた。 (2)ブランタス水系における土砂流出予測と制御: 寶・諏訪・中川・里深は,9月(乾季)に火山噴火が流域の水文特性と土砂流出特性に及ぼす影響を評価するため,メラピ山,クルード山およびスメル山において噴火後の植生回復状況,土砂採取の状況,河川断面の測量,流量および濁度の観測を実施した。また,1月には諏訪が雨季における同様の調査を行うとともに,江頭・藤田はブランタス川中流域の土砂堆積および河床変動調査,寶・江頭・藤田は上流域支川レスティ川の土砂流出の調査を行った。3月にはHarryとRaymondを招聘し,寶・諏訪・中川・立川・藤田・田中丸・里深とともに土砂流出,貯水池堆砂の現状と対策,予測の方法について協議した。 (3)トバ湖への流入量に対する土地利用変化の影響調査 寶・立川・市川は,Peter HehanusaおよびJoesron Loebisとトバ湖の水位低下と人為的影響について,情報交換を行うとともに,トバ湖の長期の水文データを入手した。また,平成13年度に実施する現地踏査の計画を立てるとともに,湖沼の保全と管理に関する研究の進め方について協議を行った。
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