研究分担者 |
山北 聡 宮崎大学, 教育文化学部, 助教授 (80210342)
竹村 厚司 兵庫教育大学, 学校教育学部, 助教授 (90192632)
酒井 豊三郎 宇都宮大学, 農学部, 教授 (50089778)
小玉 一人 高知大学, 海洋コア研究センター, 教授 (00153560)
堀 利栄 愛媛大学, 理学部, 助手 (30263924)
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研究概要 |
ロシアのモスクワ周辺及びウリアノフスク地域の後期ジュラ紀〜前期白亜紀層について,地質調査を実施した.またニュージーランド北島において,ペルム紀-三畳紀(P/T)境界を含む可能性のある層序断面および三畳紀〜ジュラ紀の地層について地質調査・古生物学的調査を実施した. 1.ロシアのモスクワ周辺地域において,ジュラ紀後期Oxfordian,Kimmeridgian,Volgianの年代毎に放散虫化石分析用試料を多数採取し,試料の分析処理を現在続行中である. 2.ロシアのウリアノフスク地域の地質調査に基づき,後期ジュラ紀〜前期白亜紀層の石灰質コンクリーション及び暁新世珪藻土試料を多数採取し,保存良好な高緯度型放散虫群集が含まれることが判明した. 3.ニュージーランドのオークランド周辺地域において,三畳紀〜ジュラ紀の付加体が分布するワイヘケ,パキヒ,ポヌイ島の地質調査を行い柱状図を作成し,赤色チャートや緑色珪質泥岩層から放散虫化石分析用試料,緑色岩の化学分析用試料,砂岩から同位体分析用試料を多数採集した.予察的な放散虫化石の分析から,三畳紀-ジュラ紀(T/J)境界が赤色チャート層中に含まれる可能性が明らかになっている. 4.ニュージーランドのファンガロアベイ地域において,アローロックス島のP/T境界を含む下部三畳系の層序断面について,5カ所6本の詳細な岩相柱状図を作成し,単層毎の岩相対比を可能にした. 5.P/T境界を含む下部三畳系の層序断面から,コノドント化石層序・放散虫化石層序を確立するための,新たな試料を多数採取し,分析処理を現在続行中である.
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