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2002 年度 実績報告書

ニュージーランドとロシアにおける中生代高緯度帯放散虫群集の起源と進化について

研究課題

研究課題/領域番号 12575001
研究機関宇都宮大学

研究代表者

相田 吉昭  宇都宮大学, 農学部, 助教授 (90167768)

研究分担者 山北 聡  宮崎大学, 教育文化部, 助教授 (80210342)
竹村 厚司  兵庫教育大学, 学校教育学部, 助教授 (90192632)
酒井 豊三郎  宇都宮大学, 農学部, 教授 (50089778)
小玉 一人  高知大学, 海洋コア研究センター, 教授 (00153560)
堀 利栄  愛媛大学, 理学部, 助手 (30263924)
キーワードニュージーランド北島 / ベイオブアイランズ / プケティフォレスト / 高緯度型 / ペルム紀-三畳紀(P / T)境界 / 三畳紀-ジュラ紀 / コノドント化石層序 / 放散虫化石層序
研究概要

ニュージーランド北島のワイパパテレーンにおいて,ペルム紀ー三畳紀(P/T)境界を含む可能性のある層序断面および三畳紀〜ジュラ紀の地層について地質調査・古生物学的調査を実施した.
1.ベイオブアイランズ地域の多数の島々の予察的地質調査を行い,チャートや緑色珪質泥岩層から試料を多数採取した.予察的な放散虫化石の分析に基づいて,ウルプカプカ島の数地点のリン酸塩ノジュールから保存良好な三畳紀後期の高緯度型放散虫群集が産出することが新たに判明した.
2.プケティフォレストの地質調査を行い,特にプケティ石切場の層序断面について,層状チャートやポーセラナイト質珪質泥岩層の岩相柱状図を6本作成し,コノドント・放散虫化石分析用試料を多数採集した.プケティフォレストは従来年代未詳の地質岩体であったが,今回の予察結果によりペルム紀の放散虫群集が産出した.
3.ファンガロアベイ地域において,アローロックス島のP/T境界をはさむ上部ペルム系から下部三畳系の層序断面について,詳細な岩相柱状図を作成し単層毎の岩相対比を行った.P/T境界を含む層序断面から,コノドント化石層序・放散虫化石層序を確立するための,新たな試料を多数採取し,分析処理を現在進めている.
4.オークランド周辺のカウワウ島において,チャートや珪質泥岩層を含む地層について予備調査を実施した.
5.昨年度の予察結果に基づいて,オークランド周辺地域のパキヒ島とポヌイ島を再訪し地質調査を実施した.パキヒ島では三畳紀-ジュラ紀(T/J)境界を含む可能性のある赤色チャート層を多数採集した.ポヌイ島では緑色珪質泥岩層の数層準からジュラ紀中後期の保存良好な高緯度型放散虫群集を産出することが明らかになった.またポヌイ島の緑色岩の産状を明らかにして,化学分析用試料を採集した.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 香束卓郎 ほか: "北海道日高前縁褶曲・衝上断層帯,沙流川層より産出した始新世放散虫化石"地質学雑誌. 108(7). 474-477 (2002)

  • [文献書誌] Takemura A.ほか: "Triassic radiolarians from the ocean floor sequence of the Waipapa Terrane at Arrow rocks, Northland, New Zealand"New Zealand Journal Geology & Geophysics. 45(3). 289-296 (2002)

  • [文献書誌] Sporli, K.Bernhardほか: "Northland from the bottom up : P/Tr boundary to allochthon. Field trip guides"GSNZ Annual Conference "Northland2002", Geological Society of NZ Micscellaneous Publication. 112B. 81-90 (2002)

  • [文献書誌] 相田吉昭ほか: "Leg 181:南西太平洋ゲートウェイ:ニュージランド東方沖の堆積システムと古海洋循環"月刊地球「深海掘削と新しい地球生命科学」. (印刷中). (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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