研究分担者 |
猪股 伸幸 九州大学, 大学院・理学研究院, 助手 (20301335)
仁田坂 英二 九州大学, 大学院・理学研究院, 助手 (60222189)
SZMIDT Alfred 九州大学, 大学院・理学研究院, 助教授 (70325497)
颯田 葉子 総合研究大学院大学, 先導科学研究科, 助教授 (20222010)
高畑 尚之 総合研究大学院大学, 先導科学研究科, 教授 (30124217)
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研究概要 |
熱帯林の調査と採集 2003年10月に妬く週間かけてマレーシア、タイの熱帯林でフタバガキ科植物の調査をおこなった。調査と採集場所はマレーシアでは2002年と同じく、Engkabang, Semengoh National Park, KubahNational Park, FRIM arboretum、タイではバンコク近郊の自然林であった。採集種はフタバガキ科の6属(Anisoptera, Cotylelobium, Vatica, Disterocarpus, Hopea, Shorea)の約20種であった。 実験と解析 採集した木の葉はシリカゲルで乾燥し、九州大学でDNAの抽出、PCRでの遺伝子の増幅、遺伝子配列の決定を行った。調べた塩基配列にもとづいて分子系統樹を作成した。結果はこれまでの結果とほぼ同じで、Hopea属はShorea内に含まれたが、昨年までの結果とあわせることによって、より統計的に信頼性の高い系統樹が得られた。また、この系統樹は従来の木材の性質による分類とほぼ一致した。また、同時に採集したフタバガキの菌根菌はエタノールで保存し、同様に塩基配列を調べ、フタバガキと菌の共生の特異性を明らかにした。菌根菌の特異性に関する研究結果とマングローブ林の解析の結果は論文にまとめ、現在国際学術雑誌に印刷中である。
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