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2001 年度 実績報告書

ボルネオ島熱帯雨林の多様性維持機構の研究

研究課題

研究課題/領域番号 12575007
研究機関鹿児島大学

研究代表者

鈴木 英治  鹿児島大学, 理学部, 教授 (10128431)

研究分担者 相場 慎一郎  鹿児島大学, 理学部, 助手 (60322319)
宮本 旬子  鹿児島大学, 理学部, 助教授 (40244222)
宮内 信文  鹿児島大学, 農学部, 教授 (70041621)
山田 俊弘  熊本県立大学, 環境共生学部, 講師 (50316189)
安田 雅俊  森林総合研究所, 森林生物部, 研究員
キーワード熱帯多雨林 / カリマンタン / ブルネイ / フタバガキ科 / 生物多様性 / 動物種子散布 / ロタン
研究概要

今年度はボルネオ島中央部に位置するブツンクリフン国立公園で2ヶ月、ブルネイのマリンブン自然遺産公園で20日間の調査を行った。
ブツンクリフンはボルネオ島内でもひときわ立派なフタバガキ科熱帯雨林が残されている地域である。ここに1haの調査区を二つ設定した。それぞれ41科47科の樹木が存在したが、現在は採集した標本の整理と同定を行っている。フタバガキ科の優占度が高く、胸高断面積合計の57-65%を占めた。これは今まで設定したボルネオ島の14個の1haプロット中で最高の比率であった。熱帯多雨林を特徴づける植物にツル性のヤシであるロタンがあるが、この仲間はさまざまな形態を持つことによって、多くの立地に進出している。その研究のためにロタンの優占度調査、樹形解析を行った。
ブルネイではすでに設定してある4つの1haプロットの再測定を行った。老齢林では個体数、胸高断面積合計ともに減少する傾向があったが、比較的若い森林では増加傾向があった。優占種のDryobalanops属の実生を含めた個体群動態を解析し、論文としてまとめつつある。ロタン類の多様性を明らかにするために、1haプロット2つで、出現種の頻度サイズ構成を調べた。同様の調査をロタン以外のツル植物でも行った。ヤシ科の一つの属であるLicualaが数種分布し、その遺伝的多様性と立地との関係を明らかにするためにDNAの分析を進行中である。動物による種子散布を解明するために、林内に置かれた種子の散布者を調べた。特にGonystilusという湿地林の優占種の一つで魚によっても散布されることで有名な樹木を詳しく調べたが、リス類やサイチョウが主に散布していた。

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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