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2002 年度 実績報告書

デーデルラインが収集した日本産動物標本の分類学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 12575008
研究機関北海道大学

研究代表者

馬渡 駿介  北海道大学, 大学院・理学研究科, 教授 (50096913)

研究分担者 藤田 敏彦  国立大学博物館, 動物研究部, 主任研究官 (70222263)
馬場 敬次  熊本大学, 教育学部, 教授 (20038227)
西川 輝昭  名古屋大学, 総合博物館, 教授 (50126885)
松井 正文  京都大学, 人間環境学研究科, 教授 (40101240)
キーワードデーデルライン / 日本産動物標本 / データベース / 棘皮動物 / 苔虫動物 / 海綿動物 / 八方珊瑚 / 魚類
研究概要

本年度は以下の成果を得た。
(1)デーデルライン自身が日本滞在中に採集し記載された棘皮動物は全部で37種であることがわかった。内訳は,ウミユリ1,ヒトデ8,クモヒトデ5,ウニ23種。これらのうち,ウミユリ,ヒトデ,クモヒトデは標本を確認し写真を撮影済み。ウニ23種のうち18種はミュンヘンにあることが判明。しかし、その内の2種のみ確認し写真撮影した。残りの16種はカード等でのみ確認。ウニのうち5種はどこの博物館にあるか今のところ所在不明。
(2)ウィーン自然史博物館の調査で、デーデルライン収集魚類標本が32種65個つかった。そのうち64個がタイプであった。
(3)ジュネーブ博物館の調査で、デーデルライン収集棘皮動物標本が3種4個つかったそれらはすべてタイプであった。研究分担者の藤田が現在再記載準備中である。
(4)八方珊瑚類では、並河が1999年の報告書の中でストラスブール動物学博物館で11種をつけたと報告しているが、それらに加えて、ベルン自然史博物館で6種、フンボルト大学博物館で2種の標本がつかった。
(5)本年度の調査で、デーデルライン収集以外の日本産八方珊瑚類標本が多数つかった。内訳は、ストラスブール動物学博物館から5種7標本、ベルン自然史博物館で7タイプを含む13種13標本、フンボルト大学博物館で15タイプを含む27種43標本、ミュンヘン動物学標本収集所で59タイプを含む59種113標本、コペンハーゲン大学動物学博物館で7タイプを含む34種47標本である。これらについて、研究分担者の今原が論文を執筆中である。
(6)デーデルライン収集動物標本のうち、魚類65種類、棘皮動物43種類、苔虫動物256種類、そして海綿動物249種類の標本の画像付きデータベースを完成した。
(7)デーデルラインが日本滞在中に書いた日記の翻訳を進めている。2004年中に日本語とドイツ語、英語で同時出版の予定。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 馬渡 駿介: "デーデルラインコレクション:日欧学術交流の架け橋"生物科学ニュース. 1月号. 11-16 (2003)

  • [文献書誌] Tohru Iseto: "Loxocorone, a new genus of the family Loxosomatidae(Entoprocta : Solitaria), with descriptions of two new Loxomitra(sensu stricto) and a new Loxocorone from Okinawa, the Ryukyu Arcihipelago, Japan"Zoological Science. 19. 359-367 (2002)

  • [文献書誌] 西川輝昭: "博物館から海軍へ-デーデルラインの協力者、高松数馬の生涯-"南紀生物. 44(1). 82-87 (2002)

  • [文献書誌] 西川輝昭: "大澤謙二とデーデルライン-大澤の遺品から"東京大学史紀要. 20号. 1-6 (2002)

  • [文献書誌] Teruaki Nishikawa: "Revision of the ascidian genus Herdmania(Urochordata : Ascidiaces)inhabiting Japanese waters"Species Diversity. 7(3). 217-250 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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