研究課題/領域番号 |
12575020
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
眞板 秀二 筑波大学, 農林工学系, 助教授 (50015864)
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研究分担者 |
佐藤 政良 筑波大学, 農林工学系, 教授 (70021722)
木村 正信 岐阜大学, 農学部, 助教授 (30108063)
杉山 博信 新潟大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (60015807)
佐久間 泰一 筑波大学, 農林工学系, 講師 (10133589)
小池 正之 筑波大学, 農林工学系, 教授 (60032306)
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キーワード | タイ / 流域荒廃 / 土地利用 / 土壌侵食 / 衛星画像解析 / パイナップル畑 |
研究概要 |
第一回目の調査では、対象地に対する共通認識を得るためほぼ全員の研究者が一緒になってランパチ川流域を下流から上流まで調査し、この地域の自然特性およびこの地域で生じている農業、社会・経済の問題について把握した。また、同時に調査の基礎となる各種資料を収集するとともに、資料へのアプローチに関する情報も取得した。以上の調査および収集資料から、ランパチ川上流のバンカ地区では、サトウキビ、キャッサバの作付け面積は減少しているのに対して、パイナップルの作付け面積はこの数年間に数倍と急増していること、そして、このパイナップル畑に土壌侵食が目だつことなどが判明した。そこで、バンカ地区を中心に研究を展開することにし、第二回目以降は、研究効率をあげるため、基礎調査グループ、森林・流域グループ、土地利用グループ、農業機械グループに分かれて調査を行うことにした。今年度は二度の現地調査を行い、以下のような実績を得た。1.雨量観測試験地を設定し、観測を開始した。2.地形図、土地利用図、衛星画像などを取得した。3.広域の土地利用変化は衛星画像の解析によるが、そのためのグランドツルースデータを一部得た。4.土壌侵食のみられるパイナップル畑のリル・ガリを測定し、その構造を把握するとともに土壌侵食量を求めた。5.森林から農地への土地利用変化を促す構造を解析するため聞き取り調査を行った。6.収集した水文一次データの読みとりを行い、降雨・流出特性の解析を開始した。7.慣行農作業体系とその機械化体系を解明するための面接調査およびアンケート調査を行った。
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