研究課題/領域番号 |
12575025
|
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
熊谷 元 広島大学, 大学院・国際協力研究科, 助教授 (50221940)
|
研究分担者 |
マハラジャン ケシャブ ラル 広島大学, 大学院・国際協力研究科, 助教授 (60229599)
磯部 直樹 広島大学, 大学院・国際協力研究科, 助手 (80284230)
中尾 敏彦 広島大学, 大学院・国際協力研究科, 教授 (30094824)
|
キーワード | タイ在来種 / 子牛 / 成長 / 別飼飼料 / 水牛 / 乳牛 / 乳生産 / サイレージ |
研究概要 |
マレー半島(タイ南部)における研究実績:現地で容易に入手可能なアブラヤシ粕を主体とする濃厚飼料(CP含量14%)を調整し、Paspalum Plicatulums主体の放牧地で哺乳中のタイ在来種子牛に対して別飼い飼料として供試し、離乳までの増体に及ぼす効果を調べた。10頭の子牛を2群に分け、投与区(T区)には1ヶ月齢から離乳時の7ヶ月齢まで濃厚飼料を自由採食させ、対照区(C区)は濃厚飼料無給与とした。期間中の濃厚飼料の採食量は460g/日・頭であった。T区の7ヶ月齢の体重(112.5±12.0kg)はC区(89.8±14.7kg)に比べて高い傾向があった。T区の4-7ヶ月齢における平均日増体量(0.47±0.06kg/日)はC区(0.29±0.06kg/日)に比べて有意に高かった。タライ平原(ネパール南部)における研究実績:トウモロコシサイレージを調整して給与し、乳生産に及ぼす効果を調べた。乳用水牛と乳牛各8頭を、粗飼料源としてイナワラのみ給与する区(T0区)、イナワラ67%とサイレージ33%の構成で給与する区(T1区)、イナワラ33%とサイレージ67%の構成で給与する区(T2区)、サイレージのみ給与する区(T3区)の4区に分け、ラテン方格法による泌乳試験を行った。濃厚飼料の1日あたりの給与量は体重の0.5%とし、粗飼料は自由採食させた。サイレージの乾物率は28%、pHは4.5前後、乾物消化率は70%前後で品質は良好であった。水牛の乾物摂取量はT0、T1、T2、T3の各区でそれぞれ9.5、10.9、12.3、10.4kg/日、乳量は2.4、2.6、3.9、3.2kg/日、乳牛の乾物摂取量はT0、T1、T2、T3の各区でそれぞれ9.0、11.3、11.9、12.0kg/日、乳量は4.8、5.0、5.7、6.2kg/日で水牛においてはT2区が、牛においてはT3区が高値で効率が優れていた。
|