研究課題
平成13年12月16日から14年1月13日の間、ミャンマーにおける在来家畜および近縁野生種の調査研究を行った。調査はAグループとBグループに分かれ、Aグループはミッチーナ、ラーショー、モンユワ、及びピイ地域を、B班はボガレイ、ヤンゴン、マンダレー、シュエボー、カレー、ハッカ、モルメイン及びパアン地域を調査した。現地の調査には、ミャンマー農水省畜産獣医研究所、並びに政府の出先機関の研究者が協力した。調査対象動物として、牛、馬、豚、山羊、緬羊、豚、ニワトリ、アヒル、ガヤール、野鶏、及び野生マウスを取り上げ、外部形質の記載、体型測尺、血液型、蛋白質多型、DNA多型の分析を行った。ミャンマーの牛、豚、山羊、馬のいずれもインドの在来家畜の強い影響を受けていることが明らかとなった。ガヤールと野鶏については野生の個体を捕獲して、現地の試験場で係留して保護増殖の進め方の検当を行っている。ミャンマー滞在期間中、現地の研究者との学術交流を行い、日本側の研究者がこれまでの各自の研究成果についてのセミナーを行った。また、遺伝資源評価の最も基本的作業の一つとして、ミャンマーの研究者に対して、牛の体型測尺法の実習並びにフィールドデータの収集方法並びに集団遺伝学的解析法の演習を行った。
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