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2001 年度 実績報告書

モンゴルにおけるスクレイピーの病原学的、分子遺伝学的調査

研究課題

研究課題/領域番号 12575030
研究機関帯広畜産大学

研究代表者

品川 森一  帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (00001537)

研究分担者 村松 康和  酪農学園大学, 獣医学部, 助教授 (50254701)
堀内 基広  帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 助教授 (30219216)
石黒 直隆  帯広畜産大学, 畜産学部, 助教授 (00109521)
キーワード羊プリオン蛋白遺伝子 / モンゴル産羊 / スクレイピー / 疫学調査
研究概要

1.旅行の日程
本年度は品川、石黒及び村松と研究協力者としてゴンボジャフ・アルゲンテレルと、モンゴル農業大学のプレブツェレン教授の案内で、以下の日程で試料収集を行った。
6月23日に関空からウランバートルに移動し、26日まで物品の購入、資材の確認、打ち合わせ等の準備を行った。6月27日に航空機にてアルタイに移動し、28日から7月4日までオランゴムへジープで移動し、5日に航空機でウランバートルに帰着した。7月5日帰着後より7日まで採取試料の処理を行った。7月8日ウランバートルより関西空港に帰着した。
2.料収集
モンゴル中西部のアルタイから北西部のオランゴム間の7ケ所でGovi-altai種35頭、Sartuul種36頭、Bayad種36頭、Darhad種40頭及び在来種259頭、合計406頭の羊採血を行った。各血液の白血球からDNAを分離しエタノール沈殿として持ち帰った。残余の血液から分離した血清は将来の疫学研究に資すべく現地に保存した。昨年依頼した病羊脳材料10検体を回収した。
3.解析結果
○材料中のプリオンの検出:10例の神経症状を呈した羊脳組織から調整した試料をウエスタンブロットでプリオン構成蛋白の検出を行ったが、いずれも陰性であった。試料数が少ないため、スクレイピーの有無を判断できる段階ではない。
○Govi-altai県の試料の解析は終了した。主体をなすものは世界各地で見られる遺伝子型であるが、昨年の調査で初めて見つかったcodon127Gly/Serが在来種(Khalkh種)35頭中7頭に、codon189Gln/Leuが1頭に検出された。また、新品種と言われるGovi-altai種にも、35頭の内、codon127Gly/Serが6頭、codon127Gly/Val及びcodon189Leu/Leuが各1頭、codon189Gln/Leuが12頭検出された。これらのことから、モンゴルの羊には他所では検出されていない遺伝子型が広く分布していることが示唆された。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Yamamoto, M, et al.: "Glycidol Degrades Scrapie Mouse Prion Protein"J. Vet. Med. Sci.. 63・9. 983-990 (2001)

  • [文献書誌] 品川森一ら: "プリオン病の免疫学的検出法"生活衛生. 45・5. 259-269 (2001)

  • [文献書誌] 池田徹也ら: "牛海綿状脳症に関する検査概要と今後の対応"食品衛生研究. 52・1. 33-42 (2001)

  • [文献書誌] Horiuchi, M. et al: "Inhibition of interaction and interconversions of prion protein isoforms by peptide fragments from the C-terminal folded domain"J. Biol. Chem.. 276. 15489-15497 (2001)

  • [文献書誌] 堀内 基広: "動物のプリオン病"ウイスル. 51. 145-150 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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