研究課題/領域番号 |
12576010
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
池 康嘉 群馬大学, 医学部, 教授 (60125820)
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研究分担者 |
富田 治芳 群馬大学, 医学部, 助手 (70282390)
藤本 修平 群馬大学, 医学部, 講師 (90241869)
谷本 弘一 群馬大学, 医学部, 助教授 (40188389)
小澤 良之 群馬大学, 医学部, 助手 (00292582)
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キーワード | タイ国 / VRE / 養鶏 / 鶏肉 / 鶏肉糞便 |
研究概要 |
日本では1996年以来、7施設14人の患者からVanA型VREが分離されている。また日本ではタイ産、フランス産輸入鶏からVanA型VREが高頻度に分離されることが特徴である。特にタイ産鶏肉由来VREはVanA型VREにもかかわらず、バンコマイシン高度耐性、テイコプラニン低度耐性であることが特徴で、同種のVanA型VREは健康人及び患者からも分離され、輸入食品を介してのVREの人への伝播が危惧されている。今回はタイ国におけるVREの実態調査を行った結果、34鶏肉検体からVanA型VREが分離され、そのうち33検体由来VREには高度バンコマイシン、低度のテイコプラニン耐性であった。また38養鶏施設の鶏舎糞便の調査をした結果、2施設の鶏舎糞便からVanA型VREが分離されこれらのVREは高度バンコマイシン低度テイコプラニン耐性であった。タイ国においては約3年前からアボパルシンの使用は禁止されているが現在においても、VREが分離されることは一部の養鶏環境が現在でもVREに汚染されていることが推測される。平成13年度の研究として、タイ国における養鶏及び鶏肉のVREの健常人の細菌叢に対する影響を研究する計画を進めている。
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