| 研究課題/領域番号 |
12576012
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| 研究機関 | 国立感染症研究所 |
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研究代表者 |
清水 博之 国立感染症研究所, ウイルス二部, 主任研究官 (90270644)
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| 研究分担者 |
永田 典代 国立感染症研究所, 安全性研究部, 研究官 (30270648)
網 康至 国立感染症研究所, 動物管理室, 主任研究官 (10202699)
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| キーワード | エンテロウイルス71 / 手足口病 / 脳炎 / エンテロウイルス感染症 |
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| 研究概要 |
東アジア地域で流行しているエンテロウイルス71(EV71)脳炎の実態を明らかにするため、マレーシア、台湾および日本を含む東アジア地域における死亡例を含む重篤な症例から分離したEV71について分子疫学的比較解析を行なった。EV71脳炎患者及び通常の手足口病患者検体より分離同定したEV71の塩基配列をもとに分子系統樹を作製しEV71のgenotypingを行なった。本年度は特に、日本で以前から手足口病流行を起こしていたEV71と近年東アジアで伝播しているEV71について比較した。日本では、1970年代から二種類のgenotypingのEV71が伝播しており、1997年の手足口病流行では、二種類のgenotypingが同時に伝播していた。二種類のgenotypeは、マレーシア(1997年)及び台湾(1998年)で近年流行したEV71とそれぞれ分子系統学的に類似していた(清水)。
EV71の中枢神経病原性をカニクイザル感染実験系を用いて検討した。症状の発現・病理学的及び免疫組織学的解析にもとづいてEV71株間の中枢神経病原性を比較し、EV71脳炎の病理学的特徴を検討した。脳炎患者、手足口病患者由来のウイルスを脊髄内接種し、中枢神経病原性を比較検討した。マレーシア、日本の脳炎患者由来株だけでなく、日本の手足口病患者由来ウイルスもまた中枢神経毒性を持つことが、臨床症状、病理学的解析、免疫組織学的解析により確認された。EV71脳炎モデルとして、カニクイザル感染系が有用であることを確認したので、実際のEV71脳炎との病理学的比較を行なってる(永田、網、清水、Wong)。
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