研究課題/領域番号 |
12576024
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
朔 敬 新潟大学, 歯学部, 教授 (40145264)
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研究分担者 |
鈴木 誠 新潟大学, 歯学部・附属病院, 講師 (50107778)
大城 和文 新潟大学, 歯学部, 助手
程 くん 新潟大学, 歯学部, 助教授 (40207460)
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キーワード | リンパ上皮腫 / 唾液腺腫瘍 / EBV / in-situハイブリダイゼーション / PCR / 細胞培養 / 中国 / ロシア |
研究概要 |
(1)症例収集:エプスタイン・バールウィルス(EBV)感染が確実になった唾液腺リンパ上皮腫およびその他の唾液腺腫瘍といわゆる良性上皮リンパ性病変の症例を、韓国内ではソウル国立大学校ホン教授、ロシア極東地域についてはロシア医科学アカデミーがん研究所グルセビッチ教授がそれぞれ抽出してきた。ロシア症例については、今年度内3月に、朔が同研究所に出張して1080症例を共同で再検討した。さらに、太平洋沿岸のカナダ、マレーシアの病理学者と同地域における調査の可能性について協議をおこなった。 (2)疫学調査:韓国・ロシアの海外共同研究者ホン、グルセビッチおよびその研究協力者とそれぞれ疫学調査の具体的方法を協議する。すなわち、未分化癌およびその他の病変の患者の氏名、年齢、性、住所、民族、初診時期、症状、経過、処置、予後等の調査方法様式を定め、今後の進行について協議した。 (3)ウィルス検出実験:EBV感染について検索するために、(1)で収集した症例のパラフィンブロックから連続切片を作製し、通常のHE染色をはじめ各種EBV関連分子の免疫組織染色とEBVのコードするsmall RNA(EBER-1)のRNA in-situハイブリダイゼーション(ISH)法とポリメラーゼ連鎖反応(PCR)法によるEBV DNA断片増幅をおこなう準備をおこなった。 (4)細胞培養実験:中国上海第二医科大学の張教授および何教授の協力により、同大学付属第九人民病院における唾液腺リンパ上皮腫患者の外科手術予定を事前に連絡うけ、7月に程が、2月に朔と程が研究協力者の大学院学生、五十嵐および丸山を帯同して、それぞれ手術後直ちに摘出物の凍結保存と無菌的な組織採取から細胞培養をおこなった。中国側研究者とは常に連絡を緊密にしながら培養培養条件の改善をおこなってきた。細胞は単離して試験管内で維持できているが、増殖性の安定はまだ得られていない。現在までに初代培養できた二種の細胞は、両研究室で培養維持し、株化をめざしているところである。
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