研究課題/領域番号 |
12576030
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
生物有機科学
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
藤本 善徳 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (50173472)
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研究分担者 |
原 典之 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助手 (90240754)
伊藤 美千穂 京都大学, 大学院・薬学研究科, 助手 (30283592)
高石 喜久 徳島大学, 薬学部, 教授 (60035558)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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キーワード | 国際研究者交流 / コロンビア / 薬用植物 / 天然物化学 / 生理活性物質 |
研究概要 |
研究期間内に計3回海外学術調査のために南米コロンビアを訪問滞在し、国立コロンビア大学の共同研究者の協力を得て、ボゴタのLocal market,ボゴタの郊外数カ所、ならびにコロンビアアマゾンのLeticiaに出向き、数多くの民間伝統薬用植物に関する情報を入手するとともに、計36種類の薬用植物のメタノール抽出物を調製した。これらの試料については、科学的に民間薬物としての評価を行った。 Brine shrimp lethality bioassayにての細胞毒性の評価ではSpondias purpurea種子、Anacardium giganteum種子、Mikania glomerata抽出物に強い活性が認められた。ジフェニルピクリルヒドラジルラジカル消去能を用いた抗酸化活性評価では、Inga spectabilis葉、Campomanesia lineatifolia葉抽出物に特に強い活性が見られた。C型肝炎ウイルスのRNAポリメラーゼ阻害作用による検討では、Cedrela odorata樹皮、Anacardiumgiganteum種子抽出物に活性が認められた。植物成分共存下でのMRSAに対する抗生剤の作用の増強作用の試験では、上部抽出物などに顕著な効果が認められた。また、一部についてはInflammatory cytokineのアッセイも行った。これらのうち、幾つかについては活性成分についての分離構造決定も達成した。合計15種類の新規物質を単離構造決定した。
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