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2001 年度 実績報告書

存在論による臨床哲学の基礎づけ-現代哲学と仏教思想との比較研究を通じて-

研究課題

研究課題/領域番号 12610006
研究機関広島大学

研究代表者

古東 哲明  広島大学, 総合科学部, 教授 (10153777)

キーワード臨床哲学 / 存在論 / ニヒリズム / 神秘 / ハイデガー / 痛苦の現場 / 刹那滅 / 仏教思想
研究概要

1 本年度も、痛苦の現場(岡山町工場/医療施設/学校など)に出かけ、現代社会における苦しみの実状を調査した。また関西や東北などの臨床哲学研究者と連絡をとり、関連する様々な情報交換と情報収集を行った。
2 昨年度に引き続き、臨床哲学研究会を運営・開催。本年度は「コミュニケーション」と「テクノロジー」をテーマに毎週、議論や読書会をするとともに、年報『臨床哲学研究』を編集し、第二号を刊行した。年報編集にあたっては、科研費で購入したコンピュータ(携帯用)や外付けHDDをフルに駆使した。
3 購入した高速コンピューターをつかい、臨床医療や過労死や教育荒廃に関する膨大な情報を収集し、そのデータベース化を試みた。また関連研究集会(箱根・岡山・大阪など)にでかけ、本年新規購入したノート・パソコンを使って、解説や、研究発表を行った。
4 これまで収集してきたM・ハイデガー関連の新資料と、仏教思想(刹那滅論)を比較考量しながら、存在と時間をめぐる新しい知見を、『ハイデガー=存在神秘の哲学』というタイトルでまとめ、講談社の現代新書の一冊として上梓した。この本は、臨床哲学に関する基本理論を提示するものであり、それをふまえさらに、その技術的応用篇として、『近さを生きる技法』(筑摩書房刊行予定)の執筆にとりかかった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 古東哲明: "外部からの視線-内部を受容するために"臨床哲学研究. 2. 1-5 (2001)

  • [文献書誌] 古東哲明: "この世の感触"生活起点. 37. 2-2 (2001)

  • [文献書誌] 古東哲明: "ハイデガー=存在神秘の哲学"講談社. 1-288 (2002)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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