1)本研究の目的であるデータベースについては、申請時にすでにFileMaker Pro 3上で大まかなものは作成済みであったが、本年度はそれに様々な情報を折々に追加した。 2)本年度は特に、岩熊研究室所蔵の研究書(12世紀論理学・哲学・神学・歴史等にかんする)のデータ・ベース化を完了した。(謝金はこれに充てた)。 3)昨年度のアヴィニヨン学会で発表した"William of Champeaux on Aristotle's Categories"を、同学会の学会録のために諭文化した。 4)また、Cambridge Companion to Peter Abelardのeditorsに委嘱をうけて、同書の一章として"Peter Abelard's Influence on Logic"を執筆した。 5)次に、上智大学中世思想研究所よりの委嘱で、「中世思想原典集成」第8巻「シャルトル学派」の監修を行った。 6)当初予定していたヨーロッパ各国図書館への調査旅行は、上記3)〜5)のために時間的な余裕が無く、残念ながら断念せざろう得なかった。
|