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2002 年度 実績報告書

タントラヴァールッティカ聖伝章の研究

研究課題

研究課題/領域番号 12610019
研究機関佐賀医科大学

研究代表者

針貝 邦生  佐賀医科大学, 医学部, 助教授 (50124813)

キーワードミーマーンサー / クマーリラ / タントラヴァールッティカ / 聖伝章
研究概要

1)前年度と同様に『タントラヴァールッティカ』の諸写本によって、その「聖伝章」第7から第8までの三論題の原典再構成を試みた。13年度と同様に諸写本間の多くの異読と、出版本の誤謬を指摘することができたことは大きな収穫である。
2)前年度と同様の注釈類を活用して翻訳を行なった。14年度に公表準備が完成したのは、「聖伝章」の論題2(Adhyaya1,Pada3,Adhikarana2)の前主張(Purvapaksa)である。この論題2の和訳研究は『西日本宗教学雑誌』第25号(2003年5月刊行予定)に掲載される。従来利用されたことのなかった写本と注釈類に基づく和訳研究であり重要な意義をもつ成果と考える。
3)14年度は13年度に着手した『タントラヴァールッティカ』の未出版注釈の一つであるTantracintamaniのローマナイズ作業を完成させた。このローマナイズ作業の成果は出版の機会が得られた場合に『タントラヴァールッティカ』聖伝章研究の不可欠の資料になると考える。入手したコピーにコピーの際のミスが3箇所あることが判明し、3フォリオ分が空白のまま残された。写本自体は存在する部分なので将来その部分は補われなければならないが、バローダ市のあるグジャラト州の治安が現在良好ではないため、暫時待たなければならない状況である。
4)『タントラヴァールッティカ』の未利用の写本がオックスフォードのBodleian Libraryにさらに2本存在することが判明した。そのコピーを入手し14年度は聖伝章のテキスト批判をそれらによっても行った。『タントラヴァールッティカ』の聖伝章の写本が5本となり、写本の系統の問題も今後の問題として浮上してきた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 針貝邦生: "天啓規定優先原則(1)-タントラヴァールッティカ聖伝章和訳研究(3)-"西日本宗教学雑誌. 25(発表予定). (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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