研究概要 |
本年度は、平成13年度に行う比較研究の基礎となる『寛容論』の4異本のデジタル化及び異本間の異同を検討した。 1 『寛容論』4異本については、井上公正氏(皇學館大學・法人本部・常駐常任理事、天理大学非常勤講師、熱田神宮学院非常勤講師、現奈良市在住)からの史料提供をうけた。 2 4異本のうち3異本について、画像として取り込み、画像処理を行った。 3 4異本について、手稿の解読およびデジタル化を行った。 4 4異本相互の異同確認作業を行った。 5 異同箇所について、4異本上での対照作業が可能になるよう、デジタルテキスト上でマーキングを行った。 6 将来の異同確認作業等のために、4異本のいずれかについて、従来テキスト化されているものを、データベース化した。とくに、Bourne,Viano,Abrams,Goldie,Wootton,井上版をベースにした。 7 6のデータベース化されたテキストのうち、1つのテキスト(Bourne版)と1異本との対照を行った。 8 1異本(Henry E.Huntington HM584版)の翻訳を『広島法学』に3回にわけて連載した。(研究発表欄参照) 9 ロック『寛容論』自体についての解説、研究作業を継続して行う。
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