研究概要 |
平成12(2000)年度の当該研究においては、主に日本において出版された版本(和刻本)のの調査を中心に行ない、これらの調査と分析から少なからぬ結果を導き出すことができた。 これらの成果については、日本思想史学会、筑波大学国語国文学会、江戸町人研究会等の学会および研究会において口頭発表を行なうとともに、『日本語と日本文学』(筑波大学国語国文学会刊)第32号(2000年12月刊)および『倫理学年報』(日本倫理学会刊)第50号(2001年3月刊行予定)の誌上において論文として発表をした。また、当該研究の関連研究として『日本文化研究』(筑波大学日本文化研究学際カリキュラム刊)第12号(2001年3月刊行予定)誌上において論考を発表した。 本年度の調査地・調査研究機関については、版本および関連資料を保存してい機関等を選んだ。たとえば東北大学附属図書館、早稲田大学中央図書館、東京大学総合図書館、横浜関帝廟、日光東照宮、輪王寺、川越星野山喜多院、上野東叡山寛永寺ほか多くの資料所蔵機関に出張し、書誌学的調査を行ない、当該研究に必要と考えられるものについては全て複写あるいは撮影を行ない、それらの資料の分析、読解によって得られた成果について、上記の日本思想史学会(2000年10月,於:東北大学)等において口頭発表するとともに、学会誌上において論文として発表をした。また、神田の古書店をはじめ全国の古書店あるいは古書市に足をはこび当該研究に必要と考えられる資料を渉猟し、既存の機関には所蔵されていない当該研究にとって必要不可欠な資料も入手し得た。
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