研究課題/領域番号 |
12610049
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
吉田 傑俊 法政大学, 社会学部, 教授 (00041179)
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研究分担者 |
碓井 敏正 橘女子大学, 文学部, 教授 (80121581)
亀山 純生 東京農工大学, 農学部, 教授 (20161242)
尾関 周二 東京農工大学, 農学部, 教授 (00114819)
韓 立新 HIAS研究所, 所員
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キーワード | 共生 / 人間と自然関係 / 人間と人間関係 / 他者 / 仏教・儒教 |
研究概要 |
1、本研究は、今日重要な問題となっている「人間と自然」、「人間と人間」(国家と国家、民族と民族)などにおける、「共生」概念の現代的構築をめざした日中共同研究である。二年継続研究のうち、平成13年度の研究実績は以下の通りである。 2、本年度の活動の中心は、昨平成12年11月に中国北京で開催された「日中共同研究・現代における『共生』社会理念の現実的可能性」シンポジウムを継続して、その第2回シンポジュウムを日本で11月に開催することであった。研究代表者および研究分担者6名は、本シンポジウム成功に向け随時連絡をとりつつ、報告レポート作成に努め、第2回シンポジウムを、平成13年11月24,25日の両日法政大学多摩キャンパス百周年記念館において開催した。これには、日本側6名と、中国側は海外共同研究者の卞崇道中国社会科学院教授を中心として、前回どおり李徳順同教授、蘇国員同教授、金吾倫同教授、馮雷中国編訳局副教授および通訳として王青社会科学院副教授が参加した。本シンポジウムの成果は、前回シンポジウムを踏まえた、つぎの三点である。第一に、「共生」概念を、人間・人間、人間・自然関係において「他者」を相互に「対等・平等」なものとして受け入れ、相互のコミュニケーションをとうして「自己変革」する規定など、いっそう深化したこと。第二に、日中両国の伝統的思想(仏教や儒教など)や近・現代的思想を批判的に分析し、「共生」概念に有効な意義を解明したこと。第三に、現在の歴史的・社会的状況における目中両国の「共生」形成の、主体的・客観的条件を考察したことである。 3、研究代表者および研究分担者、中国側代表者は、平成14年2月までに二回にわたるシンポジウムでの報告および討論を踏まえた論文を完成させた。これを調整した上で、本年度中に単行本として出版(青木書店)する予定である。
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