• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2000 年度 実績報告書

胎児期の記憶及び出生直後の学習が親への初期愛着形成にいかに関わるか

研究課題

研究課題/領域番号 12610078
研究機関滋賀大学

研究代表者

兒玉 典子  滋賀大学, 教育学部, 教授 (50127007)

キーワード愛着形成 / 羊水 / 初乳 / マウス / プロラクチン / 帝王切開
研究概要

本研究は、出生直後の愛着形成の基礎となる母乳への選好に焦点を当て、なぜ出生直後の新生児が母乳および母親への強い選好を持つのかを、胎児期の記憶と出生直後の学習という視点で検討するものである。平成12年度は、SLC:ICRマウスを用い、妊娠18日(満期出産の1日前)の羊水と出産当日の母乳(初乳)を採取し、これらの刺激に対する帝王切開された胎児の反応の特徴を検出することを目的とした。
まず、妊娠18日の母親の乳首周辺から体毛を採取し、それで体毛ブラシを作成した。その後母親を帝王切開し、羊水を採取し、胎児を蘇生させた。これとは別に妊娠19日(出産直後)の母親にはプロラクチンを投与し、15分後に母乳の採取を行った。用水と母乳は、変性を防ぐため実験開始まで-80℃で冷凍保存した。
帝王切開の3時間後に実験を開始した。これは、蘇生開始後3時間で運動が安定してくるためである。母乳群、羊水群、生理食塩水群、蒸留水群の4群を設け、これらの被験体の行動をベースラインセッション・ブラシでのにおい提示セッション・ブラシによる口周辺部刺激セッションでおのおの3分間録画した。実験終了後、胎児の運動を画像分析システムを用いて分類し、集計した。現在実験を継続中であるが、羊水と初乳への選好が生理食塩水と蒸留水への選好よりも強いようである。

URL: 

公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi