研究課題/領域番号 |
12610081
|
研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
柴 眞理子 神戸大学, 発達科学部, 教授 (70144558)
|
研究分担者 |
宇津木 成介 神戸大学, 国際文化学部, 教授 (70283851)
菊池 雅春 神戸大学, 発達科学部, 教授 (90283845)
魚住 和晃 神戸大学, 国際文化学部, 教授 (30112072)
米谷 淳 神戸大学, 大学教育研究センター, 助教授 (70157121)
小高 直樹 神戸大学, 発達科学部, 助教授 (30204217)
|
キーワード | 感性表現 / 基本感情 / 舞踊 / 音楽 / 書 |
研究概要 |
1)各分野から選び出した感情をよく表している作品を用いた評価実験 a.舞踊(モダンダンス) 専門家が選んだ44の舞踊作品をVTRに編集し、大学生に呈示して印象を5語まで記述させた。これを3回、計100名の大学生に実施し、のべ17920語を得た。 b.音楽(ピアノ曲) 専門家が演奏・録音・編集した49の小品を大学生に聞かせて印象を5語まで記述させた。これを3回、計99名の大学生に実施し、のべ18689語を得た。 c.書 2名の書家が漢字文とひらがな文からそれぞれ36作品と11作品の計47作品を選出して大学生に呈示し、印象を5語まで記述させた。これを4回、計69名の大学生に実施し、のべ16216語を得た。 2)データ解析 a.カテゴリー化 評価実験で得られた印象語は表記的にも意味的にも同じものが数多く含まれていたため、類似したものをひとまとめにした。 b.各分野の頻出印象語のリスト作成 3つの分野のそれぞれについて、出現比率が0.5%以上の印象語を抜き出しで2分野、3分野にまたがって頻出する語を調べた。その結果、「きれい」「美しい」「なめらか」が3分野共通なこと、舞踊と音楽では「楽しい」「軽やか」「暗い」「激しい」「嬉しい」「明るい」「強い」「はやい」「静か」「悲しい」「早い」「重い」「こわい」が、舞踊と書では「力強い」「大きい」が、音楽と書では「小さい」「流れる」が共通してよく評価語に用いられることがわかった。 c.主成分分析 各分野について頻出印象語の頻度を刺激ごとに算出して得た行列をもとに主成分分析を行い、舞踊、音楽、書のそれぞれについて7、6、8の因子を得た。さらに、主成分分析の結果をもとに頻出印象語のカテゴリー化や意味的関係の検討をした。 3)本実験のための刺激作成 実験結果を踏まえて各分野の頻出印象語に対応する刺激を専門家が改めて選出(作成)した。
|