研究課題/領域番号 |
12610081
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
柴 眞理子 神戸大学, 発達科学部, 教授 (70144558)
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研究分担者 |
小高 直樹 神戸大学, 発達科学部, 助教授 (30204217)
宇津木 成介 神戸大学, 国際文化学部, 教授 (70283851)
魚住 和晃 神戸大学, 国際文化学部, 教授 (30112072)
萱 のり子 大阪教育大学, 教育学部, 助教授 (70314440)
米谷 淳 神戸大学, 大学教育研究センター, 助教授 (70157121)
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キーワード | 感性表現 / 書 / 音楽 / 舞踊 / 評価実験 / 感情価 / 日本人 / 文化比較 |
研究概要 |
1)予備実験のデータ解析と本実験用提示刺激(作品)の作成昨年度実施した予備実験のデータを分析し、評価させた提示刺激である書(漢字、かな)、音楽(ピアノ)、舞踊の作品群の個々に対する日本人大学生の印象を検討するとともに、これら3つの異なる表現のいずれか、あるいは、すべてに共通する印象を特定した。また、それぞれの分野の専門家が結果を踏まえて作品と印象との関係について考察した。次に、いくつかの表現にまたがってよく使用される23の印象語(軽やか、楽しい、悲しい、うれしい、こわい、きれい、うつくしい、強い、激しい、明るい等)について、それらを最もよく表現する作品を制作した。 2)日本人大学生を対象とした評価実験日本人大学生106名(男子57名、女子49名)を対象に上記の作業で改めて作成した漢字(書)、ピアノ、舞踊の4種類の作品群をそれぞれ17、19、18種類の計54種類提示して、それぞれについて23の形容詞について5段階で評定させた。かな(書)17作品については別な28名(男子19名、女子9名)の大学生を対象に同様の評価実験を行った。 3)日本人大学生を対象とした認知実験異なる感性表現に共通する感情を検討する最終段階として、異なる感性表現の作品どうしをマッチングさせる実験を行った。かな作品を評価させた28名の日本人大学生には、漢字作品かかな作品が17種類縮小印刷されてあるシートを渡して、19のピアノ作品と18の舞踊作品をひとつずつ提示して、それぞれとシートにある書の作品のどれが似ているかを3段階で評価させた。 4)留学生を対象とした認知実験3の実験を留学生10名(中国人4名、韓国人2名、バングラディシュ人4名)を対象として行い、文化差を検討した。
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