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2000 年度 実績報告書

瞬目活動と選択的注意に関する心理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 12610089
研究機関福岡県立大学

研究代表者

福田 恭介  福岡県立大学, 人間社会学部, 教授 (30173347)

キーワード瞬目時間分布 / 二重モダリティ課題 / 選択的注意
研究概要

目は心の窓といわれるように,目の動きから心理過程を推測しようとする試みは古くから行われてきており,人と人との対面場面でも目には注意がいく.本研究では,目の動きの中でも特にまばたき(瞬目)に注目し,選択的注意という心理過程を瞬目活動で説明するには,どのような手法で刺激を提示すればよいのかを明らかにしようとするものである.そこで,本研究では,視覚及び聴覚モダリティに対する注意の方向や量をコントロールするための刺激提示方法を開発し,実験を行った.
その成果は,6月に発行された学術誌に掲載されたが(Fukuda,2001),二重モダリティ課題中の瞬目発生の様子を調べると以下のことが明らかになった.
1.聴覚モダリティに注意を向けているとき,聴覚刺激後,瞬目発生は変化し瞬目率ピークを形成する.
2.聴覚モダリティに注意を向けているとき,注意を向けていない視覚刺激後も瞬目発生は変化し瞬目率ピークを形成する.
3.視覚モダリティに注意を向けているとき,視覚刺激後,瞬目発生は変化し瞬目率ピークを形成する.
4.視覚モダリティに注意を向けているとき,注意を向けていない聴覚刺激後は瞬目発生は変動しなかった.
このことから,どのモダリティに向けるかによって瞬目発生のパターンは大きく異なり,瞬目発生が選択的注意の生理的指標として有効であることが示唆された.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Fukuda,K: "Eye blinds : new indices for the detection of deception."International Journal of Psychophysiology. 40. 239-245 (2001)

  • [文献書誌] 福田恭介: "第8章「情動の認知」知性と感性の心理学-認知心理学入門-"北大路書房. 261 (2001)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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