平成13年度には、以下の研究を行った。 XMLを用いたメタデータ記述方式の研究として先行しているICPSRのDDIプロジェクトおよび慶応大学理工学部(柴田研究室)によるDandDプロジェクトを検討した。 DDIコードブックの内容を表示するための、スタイルシートライブラリを開発した。 XMLで記述されたデータを読み込むためパーザをProlog言語を用いて作成した。マドリッド工科大学によって開発されたPillowライブラリを利用している。DDI方式に基づくコードブック、およびDandDのテストサンプル(1MB程度までのもの)の取り扱いが標準的なパーソナルコンピュータで可能となった。 メタデータに記述されたデータフォーマットに従って、テキストからデータを読み込むためのモジュールをProlog言語によって開発した。空白またはカンマなどによって区分された数値および文字列の読み込み、およびカラム指定による固定フォーマットデータの読み込みが可能である。 上述の機能により、DDIおよびDandDによって記述されたデータの基本集計などをProlog上で行うことが可能になった。 J.Bertinの方法論に基づく離散データ視覚化のための関数を、統計ソフトウェアR上で開発した。XMLパーザからRへのデータ受け渡しについては、現在開発中である。
|