研究課題/領域番号 |
12610108
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
松井 豊 筑波大学, 心理学系, 助教授 (60173788)
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研究分担者 |
細越 久美子 岩手県立大学, 助手 (90311894)
清水 裕 昭和女子大学, 教養科, 専任講師 (70246007)
水田 恵三 尚〓女学院短期大学, 人間関係科, 助教授 (70219632)
西道 実 プール学院大学, 国際文化学部, 助教授 (50280110)
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キーワード | 広域災害 / 防災 |
研究概要 |
3年計画の初年度であり、広域災害における避難所運営に焦点を当てて、実態調査を行っている。調査は3地区(東北地区、南関東地区、関西地区)に分かれ、各地区の研究者が相互に連絡を取りながら、行政の防災担当者や、地域住民の防災責任者などへの面接調査を進めている。東北地区では、磐梯山の猪苗代町の住民(火山災害)、宮城県庁(地震災害)、岩手山防災計画の責任者(火山災害)に聞き取り調査を行った。南関東地区では、千葉市と東京都杉並区、同港区の、いずれも市や区の防災担当者と住民の防災責任者(地震災害)に面接を行った。関西地区では神戸市の防災担当者や住民の防災責任者(いずれも地震災害)に面接を行った。 現段階では調査結果を完全には集約できていないが、(1)広域災害の防災体制の徹底性は市や区の防災担当者の意識で大きく異なる。(2)広域災害が発生した際の1次的な避難に関しては、公的な準備がある程度行き渡っている。しかし、避難所運営などの2次的な避難に関しては、行政や地域住民の準備態勢が不十分であることが確認された。
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