研究概要 |
不登校生徒の「生活体験」学習による白己評価尺度の構成を行った。 ふれんどシツプ事業の一環として,不登校生徒を対象として室戸市で実施された2泊3日の"マグロ漁船体験"において,さまざまな体験活動を準備した。(eX.仲間づくり,レクリいエーション,調理実習,フイッシング,星の観察,海図の見方,定置あみ).次これらの体験を通していかなる「気づき」が経験されたか,"自己主体的に学ぶ学習過程の評価"の視点から自由記述形式・質問紙法などによってデータを収集した。例えば, 1,自ら学べているか(1)体験学習での自己主体性の評価(ex.今何を(学習)しており,それがどう進むのかがわかる)(2)学習集団への所属感の評価(ex,グループでフォロワーと感じていないか) 2,コンピテンスが育ったか(1)他者承認の感覚の評価(ex.仲間とそれぞれの学びのプロセスを認め合えたか)(2)自己責任性の評価(ex.白分がいちばん苦労したものは何か)(3)進歩の意識の評価(ex.知りたいと思ったことがわかったか) 3,白我関与を持てたか(1)自我関与の評価(ex.学習が自分白身の生活のためになると感じられたか) 4,その他 あわせて,妥当性の検討のため,体験学習中の不登校生徒の,情緒安定性・ストレス・動機づけ(課題への関心/仲間への関心)などについても調査し,不登校生徒の体験学習による気づきの特徴と,その効果について明らかにされた.
|