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2001 年度 実績報告書

子どものパーソナリティと不適応行動の発達に関する行動遺伝学的研究-家庭環境要因との関連から-

研究課題

研究課題/領域番号 12610164
研究機関国立精神・神経センター

研究代表者

菅原 ますみ  国立精神・神経センター, 社会精神保健部・家族・地域研究室, 室長 (20211302)

キーワード人間行動遺伝学 / パーソナルティの発達 / 子どもの問題行動 / 双生児法
研究概要

本研究は、子どものパーソナリティの発達や不適応行動の出現に関して遺伝的要因と環境要因の両者がどのようなメカニズムで影響するかを、双生児を対象とした短期縦断的方法で明らかにすることを目的としている。本年度は、昨年度から実施中の2回目調査を完了させることを第一の目的とし、その上で1回目調査のデータと2回目調査のデータを結合して縦断的な変化に関する解析を実施できうる体制を確立することを目指して研究が進められた。
*対象者……2歳〜17歳の双生児約2300組(一卵性+二卵性)を対象にアンケート票を郵送によって配布・回収し、現在までに約1800組の双生児の母親から回答を得ている。回収は現在も進行中である。0歳から小学校3年生までは母親に記入を依頼し、小学校4年生以降は母親記入版に加えて対象児童の自己記入式調査票も作成し回答を求めた。
*質問紙調査の内容……母親記入版(対象年齢によって4つのバージョンを作成:2〜3歳用/4〜6歳用/就学児版/成人版:16歳以上):TCIの各種子ども版(乳児用・幼児用・児童用・成人用)の親評定版・フェイス・家族関係評価・養育態度と養育行動・双生児意識・双生児間の競争意識や親密性・兄弟役割・子どもに対するパーソナリティイメージ・性格評価・子どもの問題行動:Achenbach & Edelbrcck(1986)によるChild Behavior Checklist(CBCL)など。
子ども記入版:家族関係評価・双生児意識・双生児間の競争意識と親密性・兄弟役割・性格の自己評定・自己意識や自己評価・精神的健康度(抑うつ自己記入尺度)・学校適応度・ライフイベンツなど。
これらの変数のうち、TCIおよびCBCL、親子間の信頼関係、子どもの自身の自己評価に関する遺伝と環境の寄与に関する共分散構造分析を実施し、結果について第10回国際双生児学会(ロンドン大学)および第11回日本性格心理学会(東洋大学)において発表した。国際双生児学会では、Poster presentation(genetic section)highly commended賞を受賞した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Masumi Sugawara et al.: "Developmental psychopathology : A behavioral Genetic approach."Twin Research. 4(3). 208 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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