1病者・権利の生存・生活のために活動する組織、とくにALS(筋萎縮性側索硬化症)の患者・関係者団体である「日本ALS協会」とその各都道府県支部について調査を行なった。この結果をもとに、2002年から2003年にかけ、14回にわたって「生存の争い一医療の現代史のために」を『現代思想』に連載。これを加筆し、立岩の著書『ALS-不動の身体と息する機械』(医学書院刊)として2004年に発表。他にもいくつかの団体について、収集した資料や聞き取り調査等に基づき、これまでの経緯と現在の活動を整理し、まとめる作業を行った。 2関連諸団体、個人をリストアップしその活動の概要をまとめる作業を継続した。ある程度詳しい情報を収集できた団体は50。各団体のホームページへのリンク集も増補した。 3関連する事件、法律、報告等を整理し、領域・主題別にその推移を年表にまとめたファイルを増補した。とくにALS関連の情報の整理に力を注いだ。 4病者・障害者の権利擁護に関わる書籍を購入、新聞記事等を整理し、機関誌等を入手した。文献リスト、研究者別、主題別のリストを増補した。その中の重要なものについてはその内容をまとめた。その一部は『看護教育』(医学書院)連載の立岩「ブックガイド・医療と社会」でも紹介した。 5以上の作業の結果を整理・入力し随時ホームページ上に掲載した。それらはhttp://www.arsvi.comからリンクされるファイルとなっている。総ファイル数は200、総量は約3メガバイト。 6研究主題と関連し、分配的正義に関わる理論的諸問題を論じた『自由の平等』を岩波書店より2004年1年に出版した。
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