研究課題
3年間調査研究してきたことを報告書としてまとめた。報告書の内容は以下のとおりである。I地域福祉の概念整理と介護福祉…介護概念の検討を行い、地域福祉の日常生活支援から介護福祉論を展開した。II介護福祉の概念整理に関わる調査…訪問介護実習の体験項目を整理することにより介護福祉概念の根拠が理解される。この調査については第10回日本介護福祉学会において「訪問介護実習3年間の考察」と題し報告した。III施設介護職員の認識度調査…昨年報告した内容をさらに補足検討しまとめた。さらに質問紙法による調査の裏づけをとることと、個別的な意識や取り組みを把握するため介護職主任を対象とする聞き取り調査を行った。IV海外における地域福祉の概念と介護援助活動…2回にわたり北欧における調査を行ったので、内容をまとめる。V収集文献の整理…3年間にわたり収集した文献を整理し、介護福祉が含む分野と今後の広がりおよび収斂されていく学問分野について検討した。VI介護福祉の概念と地域福祉…前述した調査研究を元に介護福祉の概念整理と地域福祉における役割を概観する。上記の内容から、日常生活支援を具体的に実践していくことが地域福祉であり、また利用者にもっとも近いところで援助実践していくのが介護福祉といえる。また、介護福祉の概念整理には実践していることを具体的に積み重ねていくことで概念の基盤となり、空洞化しない理論となりうる。
すべて その他
すべて 文献書誌 (1件)