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2002 年度 実績報告書

アフォーダンス概念の拡張によるグローバルでローカルな環境のデザイン

研究課題

研究課題/領域番号 12610199
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

小川 葉子  慶應義塾大学, 理工学部, 専任講師 (70286649)

キーワードユニヴァーサル・デザイン / メディア環境 / 未来研究 / ユビキタス社会 / グローバリゼーション / 少子高齢化社会 / 国際情報交換 / 多国籍
研究概要

本年度は、従来の研究を統合するひとつの成果として、理論的に「コンヴァーサル・メディアンビニエンス」という概念を創出することができた。これまで、アフォーダンス概念は、成人の持つ知覚と環境との相互作用を意味するものとして使用されてきたが、本研究では、高齢者や化学物質・電磁波過敏症患者といった者たちの知覚や感覚を許容するものとしてアフォーダンスを社会的に拡張する必要性を訴える。さらに、現在、未来のメディア環境のモデルとしてユビキタス社会やタンジブル・ビットといった試みがなされているが、本研究では、それらが、従来のアフォーダンス概念に基づいているために、適用範囲が限定されているという限界を指摘する。それらにかわり、「ユニヴァーサル・メディアンビニアンス」を提唱するが、これは、情報通信におけるユニヴァーサル・サービス、および、環境デザインにおけるユニヴァーサル・デザインを包含する新しい概念である。本年度は、メディアコミュニケーション研究所研究会および理工学研究科において、以上の概念の創出を拭みるとともに、未来のカフェという具体的な公共空間についての展示、ビデオ制作、論文執筆などの共同研究をおこなった。来年度はこれらをもう一歩すすめて、北欧社会と日本のエネルギー環境、高齢者政策およびユニヴァーサルデザインとサテナラブル・デザインの観点を比較したいと考える。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 小川 葉子: "グローバライゼーションと文化のエージェンシー"正村俊之編「情報社会変動6:情報化と文化変容」(ミネルヴァ書房). (2003)

  • [文献書誌] OGAWA NISHIAKI, YOKO: "Global Diaspana, Time Edges and Spatial Fix(仮題)"Urban and Regional Studies. (2003)

  • [文献書誌] M.フェザーストン著, 小川 葉子, 川崎 賢一編著訳: "消費文化とポストモダニズム"恒星社厚生閣. (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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