今年度は「文献研究」「現地調査」「研究実践」の3領域に分けて研究を実施した。 [文献研究] (1)台東区竹町に関わる既存調査研究資料入手(昭和20年代以降の一連の東大社会科学研究所調査等) (2)ニュージーランド・ダニーデン市の地滑り災害(1979)の調査報告書を入手し翻訳作業を開始。 Report of The Commission of Inquiry into the Abbotsford Landslip Disaster(1980.Nov.) (3)カナダ・ハリファックス港の爆発災害(1917)の中・長期復興過程に関する既存文献の収集開始。 (4)社会学的調査研究の社会的還元に関する理論的検討(地域社会学会で報告・論文執筆)。 [現地調査] (1)国内の被災地調査:北海道有珠山/奥尻島(被災の長期化) 岩手県岩手山(火山災害対策図の作成過程について) 兵庫県神戸市(住宅再建における共同化事業の実績について) 長崎県島原市(三角地帯嵩上げ事業の現況調査) 海外の被災地調査:ニュージーランド・ダニーデン市:1979年地滑り災害の長期復興過程 [研究実践] (1)街区単位・簡易型GISのためのPC装置の組み立て及び一街区のデータ入力(台東区竹町)、当該町会との研究交流。 (2)台東区社会福祉協議会の災害弱者支援活動との交流。 (3)地域における防災活動の実例について、例えば、ニュージーランドのシビルディフェンスの活動(コミュニティ単位の被害想定地図づくり等)を講演等を通じて、防災福祉コミュニティ構想を抱く自治体、現地町内会・自治会に紹介。
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