今年度は「文献研究」「現地調査」「研究実践」の3領域に分けて研究を実施した。 [文献研究] (1)雲仙普賢岳噴火災害の長期復興過程に関わる「被災者(自身)からの報告」書を入手し検討した。 (2)中国北京の胡同・四合院の取り壊し(再開発)に関わる文献資料を入手し検討を開始した。 (3)カナダ・ハリファックス港の爆発災害(1917)の中・長期復興過程に関する既存文献の収集を開始。 (4)NYマンハッタンの1960年代の再開発(リンカーンセンターのgentlification)の資料を収集。 (5)社会学的災害研究の調査手法の理論的検討(日本社会学会・専修社会学会で報告・論文執筆)。 [現地調査] (1)国内の被災地調査:北海道有珠山 兵庫県神戸市(住宅再建における共同化事業の実績について) 長崎県島原市(三角地帯嵩上げ事業の現況調査) (2)海外の被災地調査:ニュージーランド・ダニーデン市:1979年地滑り災害の長期復興過程 中国・北京のインナーエリア再開発地区(胡同・四合院取り壊しの現状) 米国NYマンハッタン再開発事業のその後 [研究実践] (1)街区単位・簡易型GISのため、昨年度組み立てたPCを使って、街区データ入力を試みた。 (2)先進的な取り組みを行っている神戸市長田区御蔵5〜6丁目の住民有志との交流。 (3)コミュニティ単位の被害想定地図づくり等を講演等を通じて、防災福祉コミュニティ構想を抱く自治体、現地町内会・自治会に紹介。
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