初年度の研究計画に基づき、また、平成13年度までの研究成果を踏まえて、今年度は「文献研究」、「現地調査」、「研究実践」の3領域にわたって研究を実施した。 [文献研究]:主に、現地調査により入手してきた文献・資料の翻訳・整理を行った。 (1)下記、実施した現地調査より入手した関連資料 雲仙噴火災害/不知火高潮災害/五木村/桜島/北京・胡同/メコン川・ノーンカーイ(タイ) (2)ニュージーランド・ダニーデン市:1979地滑り災害の被災者の復興「生活史」資料 [現地調査]:被災からの長期復興過程の事例を収集すべく、国内外で踏査(フィールドワーク)を実施した。 (1)雲仙普賢岳噴火災害の長期復興過程 (2)不知火高潮災害(熊本県・99年台風18号)の復旧・復興過程(基盤整備を中心とした防災対策) (3)熊本県五木村の集団移転と生活設計(川辺川ダムの水没予定地) (4)桜島噴火災害の集落移転 (5)中国北京・胡同・四合院の再開発問題 (6)国際河川メコン川の上流・下流問題、左岸・右岸問題 [研究実践]:図上演習の手法を援用した防災対策について関連機関と交流をはかった。 (1)防災関連行政機関(消防大学校・各県消防学校)でのレクチャー(科目名「災害社会学」) (2)災害救援ボランティア協議会主催の研修会で図上演習の手法をレクチャー (3)町内会単位の防災コミュニティづくりの意見交換(台東区竹町中町、蕨市南公民館) (4)原子力発電所の事故想定・机上訓練(ブラインド・実時間)の評価委員
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