研究課題/領域番号 |
12610223
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研究機関 | 帝京平成短期大学 |
研究代表者 |
川名 はつ子 帝京平成短期大学, 福祉学科, 講師 (50091054)
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研究分担者 |
高木 晴良 帝京大学, 情報センター, 講師 (90187930)
中村 泉 日本女子体育大学, 保健学教室, 教授 (60091055)
高野 貴子 帝京大学, 医学部, 助教授 (50236246)
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キーワード | ダウン症候群 / 知的障害者 / 健康管理 / 入所施設 / 通所施設 / 肥満 / 食生活 / 体脂肪率 |
研究概要 |
1、早期療育教室、ダウン症児の親の会などで、管理栄養士の協力の下、簡略な食生活調査にもとづく効果的な栄養相談と肥満予防のための食生活指導の試みを開始した。個別相談にも応じ、経過観察中である。 2、ダウン症者の食品の嗜好と肥満度について、日本ダウン症協会の相談員への郵送アンケートによる予備調査を実施した。咀嚼が不完全な可能性が高い8歳未満と45歳以上を除いた男女40名では、年齢が高くなると肥満度が上がりやすい。年齢と関係なく好まれている食品はご飯、麺類、肉類、豆腐・納豆類で、あまり食べない食品は、野菜類、魚類、菓子類が多かった。和風の食材や硬めの食材が多いと肥満度が低く、ご飯、肉、おやつが多いと肥満度は高い傾向があった。 3、民間の知的障害者入所更生施設(定員42名×2ヵ所)と、通所の公立福祉作業所(60名)において、身長、体重、体脂肪率、血圧の測定を実施した。併せて給食の摂取状況の観察調査や職員からの聞き取り、健診結果、就労や余暇活動の状況などの閲覧、聞き取りを行ない、データを蓄積中である。 4、成人知的障害者の施設における健康管理と医療の実態について、医務室の看護記録や看護婦(士)からの聞き取りによる予備調査を開始した。入所施設においては看護婦(士)による服薬管理と通院付き添い、嘱託の内科医・精神科医の診療の他、東京都の障害者歯科センターによる巡回診療が効果をあげていることが示唆された。
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