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2000 年度 実績報告書

中高連携・一貫教育の教育課程開発研究〜実施校調査および海外調査を通して〜

研究課題

研究課題/領域番号 12610233
研究機関東北大学

研究代表者

水原 克敏  東北大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (00124628)

研究分担者 北村 勝朗  東北大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (50195286)
宮腰 英一  東北大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (50166138)
小泉 祥一  東北大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (30136410)
谷口 和也  東北大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (60281945)
キーワード中高一貫 / 中高連携 / 教育課程 / 宮崎県立五ケ瀬中等教育学校 / 大分県立安心院高等学校 / 三重県立飯南高校 / 岡山市立後楽館高校 / 宮城県立迫桜高等学校
研究概要

(1)中・高一貫校に関する政策進行について、文部省での聞き取り調査により、全国的な展開状況と政策的課題を確認することができた。
(2)先行研究に関する批判的検討会の開催。特に国研の工藤文三代表中・高一貫教育研究会の報告書「中高一貫教育に係る教育課程編成の在り方に関する調査研究」を素材に、批判的検討を重ねた。同書は、今後、中高一貫を考える学校にとっては大変参考になるものであるが、これをより充実させた提案をすることが必要であるとわかった。
(3)中・高一貫校推進の先進県、宮崎・大分県・三重県・岡山市の4地域の調査を済ませ、目下模索中の宮城県及び仙台市の2地域の調査も済ませた。宮崎・大分・三重の調査は大変参考になった。教育課程開発では、中高一貫に運ぶまでの地域・組織全体の力が大きく、それによって、中高一貫校のコンセプトが変わり、相応の教育課程が創出されている。宮城県の場合は、当面は中・高連携型を進めること、仙台市の場合は、高校全体の再編と合わせて併設型中等教育学校を構想している。いずれも中等教育の新しい可能性を求めてその教育課程を研究しているが、設置して間もないこともあり、教育課程開発としては、それほどの進展を見せていない。それでも三重県飯南高校・中学校の教育課程開発は、今後の中・高一貫を考える上で大変示唆的な段階にあることがわかった。
(4)どの府県も同様の背景があると思われるが、教育委員会よりも知事部局の意向が強く、かつ、県民サイドからもかなりの関心があるので、政治問題となっていることである。これに教職員組合も絡み、容易には、中高一貫校の設置・推進はできないというのが現実である。この現実を受けて、関係者全体が納得できる中高一貫・連携校の性格づけが必要であり、その性格付けを生かした教育課程開発が求められていることがわかった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 水原克敏: "日本の教育課程と課題"台湾・台東師範学院『K-12語文教育與統整性課程国際学術研究会論文集』. 5号. 1-16 (2000)

  • [文献書誌] 小泉祥一: "教育課程経営論"日本教育経営学会編『シリーズ 教育の経営』. 5巻. 76-90 (2000)

  • [文献書誌] 宮腰英一: "イギリスのニュー・パブリック・マネッジメントと教育行財政改革"日本教育行政学会編『日本教育行政学会年報』. 26号. 40-53 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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