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2000 年度 実績報告書

大学におけるオナーズ・プログラムの開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 12610236
研究機関筑波大学

研究代表者

清水 一彦  筑波大学, 教育学系, 教授 (20167448)

キーワード大学 / オナーズ / 単位制 / アーティキュレーション
研究概要

本研究は、アメリカの大学におけるオナーズ・プログラム(honors program)の導入過程および歴史的発達過程を明らかにするとともに、わが国の大学への導入・実践の可能性およびその諸条件を提言することを目的とし、本年度はとくにアメリカでの歴史的発達と現状を明らかにした。
本研究によって得られた知見は、次のようにまとめられる。
1.アメリカのオナーズコースは、選択制や単位制度の弱点を補強し、独立学習方式とともにより優秀な学生により多くの厳しい教授内容を与えるための解決策として採用された。
2.オナーズコースは、初期には大学によって多様な形態で実践されていたが、大きく(1)2〜3の通常のコースが免除される不完全タイプと、(2)大部分のコースが免除されオナーズ試験が課せられる完全タイプの二つがあった。
3.オナーズコース実践にはかなりの成功事例があり、全体として優秀な学生に対する最も効果的な教育システムとして定着・発達することになった。
4.今日のオナーズ・プログラムは、初期の形態とはやや異なり、通常のコースとは別の固有のコースを設けたり、プロジェクト方式のコースを設けたりする大学もある。また、ハイスクールと大学とのアーティキュレーションの改善に寄与し、1年次プログラムや下級年次プログラムといった移行の円滑を図るプログラムと結びつける場合もみられる。
5.オナーズ・プログラムの多様な実践は、大学間というより領域や専門分野において著しいことが明らかになった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 清水一彦: "高校と大学の役割分担を明確化"教員養成セミナー. 23巻9号. 99-110 (2001)

  • [文献書誌] 清水一彦: "高等教育改革"教育データブック. 32-67 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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