研究課題/領域番号 |
12610239
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
斎藤 佐和 筑波大学, 心身障害学系, 教授 (00015819)
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研究分担者 |
鷲尾 純一 筑波大学, 心身障害学系, 助教授 (80220854)
四日市 章 筑波大学, 心身障害学系, 助教授 (20230823)
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キーワード | 聾学校 / 難聴学級 / 通級指導教室 / 連携 / センター的機能 |
研究概要 |
平成13年1月文部科学省より「21世紀の特殊教育の在り方について」調査研究協力者会議の最終報告が出され、障害をもつ子どもの教育はノーマライゼーションの方向へさらに一歩踏みだした。特殊学校はこれまでの教育機能に加えて、センター的機能を果たすことへの期待が今後いっそう大きくなると予想される。本研究は、そのような時代の移行期において、聾学校が歴史的に蓄積してきた人的・物的教育資源の有効活用のためのシステム構築に資することを目的としている。本年度は、外部機関との連携に意欲的な聾学校の見学を行ったほか、小・中学校の通常の学級に学ぶ聴覚障害児に対して、聾学校の教育資源が現実にどのように利用されているか、実態把握を行うこととした。当初計画では、全国107校の聾学校を対象に、外部教育機関等への聾学校からの支援の実態を調査する予定であったが、平成11年度に全国聾学校校長会による同趣旨の調査が実施されているため、本年度の計画を一部変更し、全国約500校の難聴学級設置校が、聾学校との連携について、どのように実施もしくは認識しているか、連携推進の鍵や障壁はどこに見いだされるかを調査することとした。 先行研究等を参考に調査内容を検討し、全国すべての難聴学級、通級指導教室の担当教員を対象として、学級・教室の運営形態・指導内容、在籍児童の実態、他機関との連携、特に地域の聾学校との連携について、その実態と意識を問う質問紙を構成した。質問紙を送付、調査依頼をしている段階であり、結果の分析等は次年度に進める予定である。
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