研究概要 |
近代以降における欧米知的障害理論の受容・定着のプロセスを解明するために、以下の研究作業を併行して進め、それぞれその研究成果を論文として公表した。 第1に、明治期の知的障害言説の成立を、近代国民国家と「国民」資格の欠格対象の二つの視点から検討した。(『東京学芸大学紀要』第52集,2001年)。 第2に、ドイツから日本への補助学級(学校)制度の受容過程を明らかにするために、その比較研究として、ドイツからスウューデンへの補助学級(学校)制度の受容・定着過程の検討を行った。(『SNEジャーナル』第5巻1号,2000年;『学校教育学研究論集』第3号・第4号,2000年〜2001年;『東京学芸大学紀要』第52集,2001年)。 第3に、アメリカからの児童研究・新教育運動における「特別な教育的配慮」の思想と実践の受容過程を解明する一環として、「デューイ実験学校」における「特別な教育的配慮」の構想と実践を検討した。(『SNEジャーナル』第6巻1号,2001年;『学校教育学研究論集』第4号,2001年;『東京学芸大学紀要』第52集,2001年)。
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