研究概要 |
1.各州のスクールカウンセラー(ガイダンスカウンセラー)の現行規定;博士論について収集を行い,重要項目について分析・整理した。特に,大学院レベルでの養成カリキュラム,免許資格要件,免許状の更新・上進制と現職教育関連等について検討することができた。またスクールカウンセラー自身の校内での職務とアイデンティテーの確立はいかになされるのかをスクールカウンセラーに与える校内外の促進要因,阻害要因をふまえて探ることにした。 2.スクールカウンセラーの役割とカウンセリングのナショナルスタンダードを考察した。学校という場面におけるカウンセリングプログラムの目的は,学習過程を前進させ,向上させることである。スクールカウンセリングプログラムは,スタンダードとして,「学業的発達」「キャリア的発達」「個人的・社会的発達」の3つの広領域の「子どもの発達」を促進している。 3.スクールカウンセラーの資格は国家資格である。要件は,(1)カウンセリングか近接領域の修士号,(2)修士号取後2年の専門的カウンセリング経験,(3)スーパーバイザーと同僚によるスキル査定,(4)カウンセラー国家試験(National counselor・examination)合格である。わが国と異なり,教職経験を有している場合が多い。免許資格でも通常要求されているのが特色である。
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