研究課題/領域番号 |
12610285
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研究機関 | 東京家政学院大学 |
研究代表者 |
佐藤 広美 東京家政学院大学, 家政学部, 助教授 (20205959)
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研究分担者 |
高津 芳則 大阪経済大学, 経済学部, 助教授 (90206772)
佐藤 隆 都留文科大学, 文学部, 教授 (70225960)
浦野 東洋一 東京大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (70002467)
谷 雅泰 福島大学, 教育学部, 助教授 (80261717)
佐藤 修司 秋田大学, 教育文化学部, 助教授 (70225944)
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キーワード | 教育改革 / 近代化 / 時期区分 / 歴史的根拠 / 教育学的遺産 / 社会構成原理 |
研究概要 |
現在の教育改革論議の歴史的根拠を探ることが、本研究の主要課題であった。2年目は、仮説的に設けた時期区分に従って、その時代時代の教育改革の特徴を捉え、今日につながる教育改革の課題の歴史性を明らかにする作業を行った。3回の研究合宿を行い、以下のような目次による研究報告書を作成した。 序章 日本近現代教育史研究のために 佐藤広美 第1章 天皇制国家の成立と教育改革 1868-1895 谷雅泰 第2章 帝国主義と教育改革 1895-1917 谷雅泰・佐藤広美 第3章 総力戦体制と教育改革 1917-1945 佐藤広美 第4章 戦後教育改革とその「反動」 1945-1955 佐藤隆 第5章 企業社会と教育改革 1955-1975 佐藤修司 第6章 新自由主義と教育改革 1975-1990 高津芳則 第7章 大競争時代の教育改革 1990-2000 佐藤隆 現在の教育改革論議は、歴史的に構成されてきたものであることを明らかにした。そのときどきの社会構成原理に強く影響を受けながら教育改革が行われたこと、つまり天皇制国家を編成すること、日本国家を帝国主義に再編すること、あるいは新自由主義的社会再編と密接に教育改革が行われたことを分析した。未来の教育改革は、こうした教育改革の力学とその過程で蓄積された教育学的遺産を踏まえて実行されるべきことを結論とした。
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