1 小学3年生と4年生の思考・認識の特徴や相互の関連のあり方をとらえるために、4つの地域((1)島根県飯石郡吉田村(2)島根大学教育学部附属小学校(3)愛知県額田郡額田町(4)愛知県新城市)を選んで、第3学年学級、第4学年学級第3-4学年複式学級各1学級において、主として国語と社会の研究授業(各1小単元)を実施した。このプロジェクトは次年度も原則として継続する。 2 これらの研究授業の記録化を進めるとともに、これらの記録(研究資料)を補強するために、すでに不完全なかたちではあるが手元にある授業記録(その中心は複式授業)の整備を行った。 3 小学校6年間における児童の学年的発達・変容に関する諸見解(本研究者の見解を含む)を現場の授業研究校の見解(特に教師の学年指導に対する課題意識や、カルテ・座席表にもとづく授業研究等)とつきあわせることを行った。これも次年度へ継続する。 4 研究授業を実施した学校・地域のすぐれた教師の学年観等の聞き取りを行い、授業分析の視点について有益な示唆を得た。 5 国語・社会・算数・理科等の児童の言語活動を中心とした教科の授業と音楽・図工等のいわゆる児童の視覚や聴覚の感覚の活動が大きな働きをもつ、いわゆる芸術教科の授業との関連を考察しつつある。この考察も次年度へと継続される。
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