研究課題/領域番号 |
12610308
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
岩井 正浩 神戸大学, 発達科学部, 教授 (80036392)
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研究分担者 |
川内 由子 四国大学短期大学部, 音楽科, 講師 (20224727)
アルパレス ホセ 英知大学, 文学部, 助教授 (30278767)
久万田 晋 沖縄県立芸術大学, 附属研究所, 助教授 (30215024)
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キーワード | エイサー / 阿波踊 / よさこい祭 / 民俗芸能 / 民謡 / 継承・伝播・創造 |
研究概要 |
平成12年度から開始した本研究では、まず8月に高知市で研究分担者の打ち合わせ会議を行った。そこでは今後3年間の研究計画の再確認と、初年度の研究計画を討議した。平成12年度は、8月8日から11日にかけて、高知市での「よさこい祭」調査を実施し、岩井・久万田・アルバレスが参加した。その結果、「よさこい祭」は回帰現象をおこしてきていること、伝統音楽的要素を旋律・楽器・歌詞・衣装などで表現してきていることも明らかとなった。8月にはさらに川内が阿波踊を、久万田がエイサーの調査を実施した。研究代表者の岩井は徳之島で琉球弧の芸能としての八月踊および夏目踊を調査した。これらの踊りから阿波踊との類似性を確認できた。高知県図書館での「よさこい祭」の通時的研究を数回にわたって行った。その中で、出場団体・音楽・衣装・踊りの変遷を確認した。これらはまず、「よさこい鳴子踊り進化論」(岩井単著)として、神戸大学発達科学部紀要で発表した。(平成13年4月発行予定)なお、資料整理も大学院生に委嘱して順調に進んでいる。 今後は高知市のよさこい祭の伝播としての札幌市のよさこいソーラン祭(6月)、の調査をはじめ、沖縄県のエイサー(8月)、徳島市の阿波踊(8月)、および再度高知市のよさこい祭を調査する。その後は比較研究を通して民謡・民俗芸能の使用法・継承・伝播・創造の現代的展開を明らかにする予定である。
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