研究概要 |
今年度は、来年度以降の現地本調査のために予備的作業を行った。研究代表者は、助成金交付以前に行ったカンボジア農村の家族・親族に関する調査のデータ整理を進め、本研究テーマ(ジェンダー)との関連点についての論考を準備中である。共同研究者二名は来年度の本調査にむけての現地予備調査を実施した。予備調査の内容は以下の通りである。 ●訪問地 カンボジアに関する研究について分野を問わず幅広く扱い、国内外の研究者の連絡、調整、研究支援を行っているCenter for Khmer Studiesを訪問した。同センターの職員および王立学士院、王立プノンペン大学所属の研究者と、カンボジアにおけるジェンダー研究の現状について懇談した。 ●予備調査 都市に居住する10名の女性(主婦、大学生、大学教員、会社員、団体職員、公務員、作家)を対象に簡単なインタビューを行い、カンボジアの都市社会における女性の地位、状況についての予備調査を行った。また、メディアにおけるジェンダーを検討するために、カンボジア国営テレビ放送(TVK)を現地で視聴し、定期的に放映されている女性啓発番組の内容について検討した。また市販されている数種類の女性向け雑誌の内容構成について検討した。 ●収集物 国勢調査報告書 雑誌Praceaprai,Kolthida等、新聞Rasmei Kampuchea,Koh Santepheap等 予備調査後、今年度の成果を共有し来年度の具体的計画をたてるミーティングを行った。
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