研究概要 |
本年度は,主として東北地方における古代末から中世期の遺跡,及び出土遺物と北海道との関連性に関する調査を実施した。 東北地方北部を中心に,擦文土器の拡がりを確認することが出来た。また,東北地方北部で製作された須恵器を道内で確認すること出来たがこれらの事実は,この時期において東北地方と北海道が関連深かったことを物溶るものである。とりわけ,十三湊と道南地方との関連性は,きわめて密接なものを考えられるがその実証は今後の大きな課題である. また,東北地方における館,城などから出土する木製品,あるいは鉄製品,漆器などの資料と道内のチャシ,館などから出土する資料,アイヌ民族資料との比較研究は次手度以降の課題である.
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