研究概要 |
本年度は,太平洋問題調査会(Institute of Pacific Relations, IPRと略す)と太平洋会議(Pacific Conference)における新渡戸稲造の役割,およびFellowship of reconciliation(FORと略す,日本支部は日本友和会)を中心とした平和運動における賀川豊彦の役割を明らかにするため,以下の調査を行った。 1.国内の研究機関が収集・所蔵している史料の調査 賀川豊彦記念松沢資料館(東京都世田谷区)が収集・所蔵している『友和会パンフレット』などの史料,盛岡市先人記念館(岩手県盛岡市)が収集・所蔵している新渡戸稲造書簡などの史料,一橋大学(東京都国立市)が収集・所蔵している大窪愿二コレクションの史料,東京大学教養学部アメリカ研究資料センターが収集・所蔵している高木八尺コレクションの史料などを,当該機関のアーキビストの協力を得ながら調査し,必要なものを複写した。 2.外国の研究機関が収集・所蔵している史料の調査 ハワイ大学図書館(University of Hawaii at Manoa Library, Hamilton Library)が収集・所蔵している太平洋問題調査会関係史料のうち,京都会議と上海会議におけるPacific CouncilおよびIPR Conferenceのフォルダーを調査し、必要なものを筆写した。 3.史料データベース作成の準備作業 史料データベース作成の準備作業として,British Libraryが所蔵するThe North China Heraldなどの新聞史料を,パーソナルコンピュータに入力した。
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