研究概要 |
本年度(平成12年度)の研究実績はこれまでに収集した情報に基づいて、まず全国における正保郷帳の所在確認作業と調査、収集作業を実施した。具体的には(1)活字化された入手可能な刊本等の入手を行った。(2)未活字化の正保郷帳については所在確認がされているものについてはその所蔵する機関、大学、図書館、個人、団体等に対し、電話、手紙、FAX、その他の通信手段により調査、収集依頼を行った。(3)許可されたものについては直ちに調査,収集のため訪問し、以下のことを行った。 (A)史料の写真撮影、(B)現像、焼付、簡易製本、(C)翻刻、解読作業。(4)収集したものについて解読、分析、分類をし研究を行い始めている。(5)上記(1)、(2)以外にも正保郷帳の残存状況についての情報収集作業を行い、判明した分については調査、収集の依頼と収集作業を行い、上記(3)、(4)と同様の作業を行った。(6)寛永年間以前の郷帳類についても補助史料として利用するため情報収集と調査、収集作業を行い、上記(3)、(4)と同様の作業を行った。(7)来年度(平成13年度)の研究、調査、史料採訪の準備として。引続き未収集地域についての史料所在確認と採訪の可否について情報収集を行った。(8)上記作業において平成12年度に調査、収集することのできた正保郷帳及び寛永年間以前の郷帳類は陸奥(仙台藩、津軽藩)、出羽、下野、武蔵、安房、遠江、信濃、美濃、越中、加賀、能登、越前、伊勢、近江、三河、紀伊、摂津、河内、和泉、若狭、播磨、備前、備中、美作、長門、伊予、筑前、肥前、肥後等、29ヵ国である。
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