研究課題/領域番号 |
12610343
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 学習院大学 |
研究代表者 |
高埜 利彦 学習院大学, 文学部, 教授 (90092254)
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研究分担者 |
谷本 晃久 北海道教育大学, 岩見沢校, 助教授 (20306525)
桜井 英治 北海道大学, 文学部, 助教授 (80215681)
伊藤 裕久 東京理科大学, 工学部, 助教授 (20183006)
山本 英二 信州大学, 人文学部, 助教授 (20262678)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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キーワード | 富士山 / 御師 / 河口 / 信仰 / 史料調査 |
研究概要 |
本研究の最大の成果は、江戸時代において富士信仰を各地にひろめた富士山御師に注目し、彼らが居住していた地域の一つである山梨県南都留郡河口湖町河口をはじめ、山梨県内における未調査の史料群を発掘し、その整理をおこなったことにある。当該年度中における調査実施回数は、所在調査を含めて8回、調査件数は6件であった。これによって、約3,000点弱の史料を整理することができた。 史料群の整理に際しては、史料の原秩序尊重原則に基づいた現状記録をおこない、その上で1点づつの目録を作成するとともに、史料を古文書保存用の中性紙封筒に収納して保存をはかった。作成した目録はデータベース化するとともに、史料をマイクロカメラやデジタルカメラで撮影し、今後の史料保存や活用に供する体制をつくった。また、フィールド史料調査の方法論を高めるべく、調査方法の検討と史料の内容分析を進めた。 今回調査の対象とした山梨県においては、まだまだ未整理の史料が大量に残されていることから、今後も同様の史料調査を継続していく計画である。 富士信仰については、富士山御師の旦那場の確定、御師の活動内容、御師町の変遷、御師身分の特徴などについて検討した。同時に中世から近世、近世から近代の移行期に着目し、富士山御師の活動の発展と終息の社会的背景を考察した。
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